費用・進め方 約6分で読めます 2026.10.20 更新

飲食店のブランディング費用はいくら?依頼先別の相場と、内製との比較

飲食店のブランディングを外部に依頼するといくらかかるのか。フリーランス・デザイン会社・ブランディング会社など依頼先の種類別に費用相場を整理し、社内に人を採用する場合との比較も掲載しています。

「ブランディングを外に頼みたいが、いくらかかるのか分からない」——飲食店の経営者からよくいただく質問です。

ブランディングは、ロゴ制作のように単価が決まっているものではありません。何をどこまで頼むかで金額が大きく変わるため、相場だけを見ても判断できないのが実情です。そもそも何を指す言葉なのかは、飲食店のブランディングとは何かで整理しています。

先に結論を言うと、**金額を決めているのは「何をどこまで頼むか」**であって、依頼先の単価ではありません。以下では依頼先ごとの相場を並べたうえで、見積書に出てこないコストと、社内に人を採用する場合との比較まで見ます。読み終えたときに、自店がいくら用意すべきかの見当がつく状態を目指します。

飲食店のブランディング費用は、依頼先で10倍以上変わる

同じ「ブランディング」という言葉でも、依頼先によって費用構造がまったく違います。

まずロゴのような「単体の制作物」を頼む場合、PRONIアイミツの調査では依頼先ごとに次のような幅があります。

依頼先ロゴ制作の費用相場何を得られるか
フリーランス3〜15万円ロゴやツール単体の制作
制作会社・デザイン事務所10〜50万円以上デザインの一貫性
大手ブランディング会社・広告代理店50〜300万円以上戦略から表現までの設計

一方、ロゴ単体ではなくブランド全体を体系立てて整える(CI/VI開発)となると、桁が変わります。reiro の解説によれば、小規模事業で100〜200万円、中小企業で200〜500万円、期間は3〜6ヶ月が目安です。

金額の差は「作業量」ではなく、どこまで意思決定に踏み込むかの差です。

フリーランスやデザイン会社への依頼は、作るものが決まっている場合に向いています。ロゴを作りたい、メニューを作り直したい、という要望が明確なケースです。

一方で「何をやればいいか分からない」「施策はやっているのに客数が動かない」という状態であれば、制作を発注しても解決しません。決めるところから一緒にやる相手が必要になります。

ロゴ・CI/VI・SNS運用、それぞれいくらか

個別の制作物の相場も整理しておきます。

  • ロゴデザイン:3〜15万円(フリーランス)/10〜50万円以上(制作会社)
  • CI/VI開発:中小企業で200〜500万円、期間は3〜6ヶ月
  • SNS運用代行:投稿代行が中心なら月額10万円未満、戦略立案や分析まで含むと月額10〜30万円、広告運用まで頼むと30万円以上(Web幹事の調査)

ここで注意したいのは、個別に積み上げると総額が読めなくなることです。

ロゴをA社、内装をB社、SNSをC社に頼むと、それぞれの単価は安く見えます。しかし実際には、窓口が3つになり、指示出しが3回発生し、そして最も大きな問題として、世界観を束ねる人がどこにもいなくなります。

見積書に出てこない、発注する側のコスト

外注費の見積もりには含まれないのに、確実に発生しているコストがあります。

  • 発注先を探し、比較し、選定する時間
  • 各社への説明と、認識のすり合わせ
  • 上がってきたものの良し悪しを判断する労力
  • 品質がばらついたときの調整

これらはすべて経営者の時間です。店舗運営で最も希少な資源が、ここに消えていきます。

社内に採用する場合、初年度いくらかかるか

「それなら社内に置けばいい」という判断もあります。実際の採用コストを見てみます。

  • デザイナーの年収:厚生労働省の賃金構造基本統計調査では、デザイナーの平均年収は 432万7600円。 同じ調査で35〜39歳の男性では498万5200円です。ブランドを任せられる経験者は、この平均より上の帯になります
  • 人材紹介の手数料:理論年収の30〜35%が相場です(マンパワーグループ)。 紹介で採ると、初年度は年収のおよそ1.3倍が出ていくことになります

しかもこれは1人分です。実際には設計・デザイン・撮影・発信までを1人ではカバーしきれません。

さらに、店舗・施設業界にはブランドディレクター経験者がほとんど流れてきません。採用できたとしても、その人が抜けた瞬間に判断軸が失われる、という属人化のリスクも残ります。

見積もりを取る前に決めるべき、3つのこと

相場を調べる前に、次の3つをはっきりさせると判断が速くなります。

  1. いま解きたい問題は何か(新規集客か、リピートか、客単価か、採用か)
  2. つくるものが決まっているか(決まっていれば制作から入る進め方、決まっていなければコンセプトの設計から)。改装を検討している場合はリニューアルが失敗する理由もあわせてご覧ください
  3. 誰が判断するのか(社内に判断できる人がいるか、外に置くか)

この3つが決まっていない状態で見積もりを取ると、各社から違う前提の提案が出てきて、比較すらできません。

GIFTが、自分の店で試してから渡す理由

私たちは、焼肉屋からカフェバー業態まで、飲食店などを自分たちでも直営しています。自分の店で試して、機能した方法だけをお渡しするというのが基本の姿勢です。

だからこそ、「きれいだけど現場で回らない提案」は出しません。つくって終わりにせず、運用に伴走する形も選べます。そして、コンセプトの設計から空間・接客・SNS・撮影・PRまでを内側に持っているため、複数社に分けて発注する必要がありません。

費用は案件によって幅があるため、サイトには掲載していません。ただ、判断材料として採用した場合との比較はお出しできます。

現状をうかがったうえで、何から手をつけるべきかをお伝えします。ご相談は無料です。飲食店のブランディングをどこから始めるべきか迷っている段階でも構いません。

よくある質問

飲食店のブランディング費用は、いくら見ておけばいいですか?
依頼先の型によって10倍以上変わります。金額の幅が大きいのは、同じ言葉でも含まれる作業が違うからです。先に決めるべきは予算額ではなく、どこまでを外に出すかの範囲です。範囲が決まると、見積もりは比較できる形になります。
見積もりが会社ごとに違いすぎて比べられません。
範囲が揃っていないまま比べているためです。調査が入るか、現場への実装まで見るか、制作物は何点か。この3つを揃えて聞き直すと、金額の差が作業量の差として読めるようになります。安い見積もりは、たいてい範囲が狭いだけです。
社内に人を採用するのと、どちらが安いですか?
年収と採用の手数料だけで初年度は相当な額になります。加えて、店舗のブランドに関わる仕事は設計・デザイン・撮影・発信まで範囲が広く、一人ではカバーしきれません。金額だけでなく、何年その人に任せ続けられるかで考えてください。

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